降ったり病んだり
雪霙雨霙雪霙雨霙雪霙雨。
白い息を通して、一つ一つの塊が目の前を通り過ぎていく。僕はいつしかそれらを数え始めた。1・・・2・・・3・・・。
50に届くか否かで、キョウコの声が割ってはいる。
「貴方は、このままでいいのね」
ついに僕らの関係に、一つのフラグがたった。目の前にあるのはyes or no でしかなく、僕は一つの進み行く点になった。
「・・・そうだな」
「うん・・・」
「僕は・・」
「その・・・」
「何か・・・」
「・・・でも」
「そう・・」
電話は切れていた。進み行く点は転落する。雪もまた落ちる。
くしゃみが出た。風邪をひいたかもしれない。なんだろう。これはなんだろう。どうしたんだろう。どうしてなんだろう。僕は。彼女は。彼は。
僕は。
一通り考えをめぐらせたところで、電池の少なくなった携帯に手を伸ばす。アドレスを探し、その番号にかける。
「もしもし、かあちゃん?あのさ、明日早いんだわ、起こしてくれるかな。・・・うん、そう。6時半に。うん。大丈夫だよ、起きるって」
じっとりと濡れたコートが重い。明日の朝までには乾かないだろう。
それも仕方ない。僕はポストを覗いて、新聞を取り出して、階段を駆け上った。
(続かせたいのか?)
白い息を通して、一つ一つの塊が目の前を通り過ぎていく。僕はいつしかそれらを数え始めた。1・・・2・・・3・・・。
50に届くか否かで、キョウコの声が割ってはいる。
「貴方は、このままでいいのね」
ついに僕らの関係に、一つのフラグがたった。目の前にあるのはyes or no でしかなく、僕は一つの進み行く点になった。
「・・・そうだな」
「うん・・・」
「僕は・・」
「その・・・」
「何か・・・」
「・・・でも」
「そう・・」
電話は切れていた。進み行く点は転落する。雪もまた落ちる。
くしゃみが出た。風邪をひいたかもしれない。なんだろう。これはなんだろう。どうしたんだろう。どうしてなんだろう。僕は。彼女は。彼は。
僕は。
一通り考えをめぐらせたところで、電池の少なくなった携帯に手を伸ばす。アドレスを探し、その番号にかける。
「もしもし、かあちゃん?あのさ、明日早いんだわ、起こしてくれるかな。・・・うん、そう。6時半に。うん。大丈夫だよ、起きるって」
じっとりと濡れたコートが重い。明日の朝までには乾かないだろう。
それも仕方ない。僕はポストを覗いて、新聞を取り出して、階段を駆け上った。
(続かせたいのか?)